コピーライト(Copyright)とは、著作権のことを指し、Webサイトではフッター部分に、
 
Copyright c 2013-2014 ○○○○ All Rights Reserved.
 
のように記載されているものです。
 
コピーライト(Copyright)は、Webサイト内の写真や記事の無断利用などをしないでください」という意思を表示するために記載します。 
「なんとなく必要そうだから」と、このコピーライト(Copyright)をWebサイトに記載している方も多いのではないでしょうか?
 
今回は、コピーライト(Copyright)の意味や必要性、書き方をご紹介いたします。
コピーライト(Copyright)とは、単純に著作権のことを指します。
 
 
著作権は、著作物に対する権利を主張できるものであり、それは本だったり、音楽、映画、漫画なども著作物になります。
 
そして、Webページも著作物に含まれます。また、著作権表示とは著作物につけられている発行年等を表す表示のことです。
©は、Copyright(コピーライト)を略したもので、国際条約である万国著作権条約に加入している国で有効なマークです。
©の後に発行した年号がきて、その後ろに著作権保持者を書きますが、著作に関することは、この著作権保持者に連絡して欲しいという表示です。
日本では、著作権は著作物を作成した時点で発生します。権利のための手続きなどは一切必要ありません。ですので、実はWebサイトに必ずしもコピーライトが必要というわけではありません。コピーライトがなくても、権利は守られるようになっています。
 
ではなぜ、ほとんどの企業はきちんとコピーライトを書くのでしょうか?
それは「ebサイト内の写真や記事の無断利用などをしないでください」という意思を表示するためです。自社のWebサイト内のコンテンツを無断転載して欲しくないという牽制をしているわけです。
 
たしかに、コピーライトが書かれていると、「著作権を厳しく保護している」という印象を受けるので、無作為にコンテンツを流用しようとはなかなか思えませんよね。
 
また、大手企業が欠かさずコピーライトを記載していることもあり、書いておくことでユーザーに安心感を与えることを狙う意味もあります。Webサイトの発信側だけでなく、閲覧する一般ユーザーにとっても、やはりコピーライトはあって当たり前という認識があるので、「なくても大丈夫だから記載しない」よりも、記載しておいた方が良いでしょう。
「Copyright © 2013-2014 ○○○○ All Rights Reserved.」
 
こちらが一般的なものになります(○○○○は会社名の英語表記)。
実は、削れるところもたくさんあります。
たとえば…
 
「©」とは「コピーライト」のことなので、上記のように書かれている場合、実は重複しています。
なので、先頭に書かれてるCopyrightは不要になります。もしくは「©」はない方が正しいといえます。
次に、「-2014」ですが、著作物の内容が更新された年を表す年号です。
こちらは削ってしまっても問題はありません。
 
逆に、「2013-」の部分は発行した年を表す年号なので、こちらは必要です。「© since」も同じ意味です。
開始した年号があれば、締めになる年号の表記はなくても構わないということですね。
そして最後の「All Rights Reserved」ですが、もっとも重要そうに見えるこちら、実は必要ありません。
 
著作権の保護を受けるための「著作権表示」ではありますが、万国著作権条約とは無関係、とウィキペディアでも書かれています。
また補足ですが、コピーライトでよく見かける「Inc.」「Corp.」「Co.,Ltd.」とは、会社によって使い方はさまざまですが、すべて意味は一緒です。
会社として正式な英語表記を決めているところは、それを使用してください。
 
これらを精査した結果、最低限必要なものは
 
「© 2013 ○○○○.」
 
なんとこれだけ。すごくシンプルになってしまいました。
 
Webサイトには必ず必要なものだと思いがちですが、実は、コピーライトはあってもなくてもどちらでもOKなのです。
 
ですが個人的な感想としては、コピーライト表示が何もないと「著作権を放棄している」と思われてしまいそうなので、しっかりと書いて権利の主張はしていくべきじゃないかな?と思っています。ユーザーの心象に関わる部分なのかなぁと。
 
Webサイトのトレンドとして、余計なものはそぎ落としてどんどんとシンプルになっているので、コピーライトも「©2013○○○○」といったようなシンプルなものが主流になるかもしれませんね。その時のためにも、コピーライトの記述ルールは覚えておいた方が良いでしょう。