Instagramをプロモーションに活用している企業にとって、「もっとフォロワーを増やしたい!」「集客をアップしたい」というのは共通の思いでしょう。
 
まずは、自社のアカウントを知ってもらうことがスタート。
そして、ユーザーが最初に目にするのがプロフィール画面です。ここで好印象を与え、興味を引き付けることがフォロワー増の第一歩。
 
今回は、プロフィール画面をおしゃれにする投稿方法8つと、事例キャプチャ画像をまとめてご紹介します。
Instagramで、あるアカウントのページを開くと最初に出てくる画面がプロフィール画面です。
プロフィール画像の横にアカウント名と投稿数やフォロワー数、フォロー数が表示され、企業アカウント(ビジネス)の場合は、住所や電話番号、メールアドレスといった企業情報を設定することができます。
 
つづいて、「フォローする」「メッセージ」といったボタンが並び、その下に投稿画像が表示されます。ユーザーがそのアカウントをフォローするかどうかを決めるときに、プロフィール画面に並んだ写真が大きな影響を与えることはいうまでもありません。
正方形の写真が横に3枚、縦に3枚並ぶため、9枚を1セットとしてレイアウトを考えると良いでしょう。
 
2018年11月頃から順次、新しいプロフィール画面が適用されており、投稿画像が表示されるスペースが拡大しています。今後、プロフィール画面上での投稿画像の見え方にはますます気を使う必要があるでしょう。
では、実際にプロフィール画面での投稿画像をおしゃれに見せて印象づけるための具体的なテクニックを紹介していきます。
一つ目の方法は、投稿する画像の「色合いを揃える」ことです。
ただ、普通に撮影した写真で色合いを揃えるのは、なかなか難しいもの。
写真全体の色合いを統一するのが難しい場合は、テーマカラーを決めて写真の中にその色を含めるのも一つの方法です。
 
「nocci_trip」はフォトグラファーであり、写真を生業としている方のアカウントです。
「#青が好き」「#青の世界」といったハッシュタグをつけた写真を多数投稿することで、色合いを統一し、青の世界感を前面に打ち出しています。
二つ目の方法は、投稿画像にかけるフィルターの種類を統一するというものです。
Instagramにもともと入っているフィルターだけでも40種類もありますし、無料で使える画像加工アプリもたくさんあります。
40種類のフィルターは、よく使うものを表示させたり、使わないものを非表示にしたりできるので、お気に入りだけを表示しておくと、同じフィルターを迷わず選べます。
 
自社のイメージ、ブランドのイメージがもっとも良く表現できるものを選び、投稿の際は毎回、同じフィルターを使って統一感を演出してみてください。
 
フォロワー7万人の「sumesi」さんが使用しているフィルターは、ふんわりした雰囲気と黄みを帯びた色合いが特徴です。
「manashika」さんは、少し暗めでアースカラーが強めに出るようなフィルターを使用しています。
「sonkyou1013」さんは、人物写真が多いので、肌色が自然に見えるフィルターを選んでいます。人物以外は白やナチュラルカラーが多いので、料理や風景の写真があっても統一感があります。
 
撮影した写真をさまざまなフィルターで加工を試し、どの雰囲気が自社ブランドに合っているか探ってみてください。
三つ目は、画像のコントラストを揃えるという方法です。
コントラストとは、光と影の部分にメリハリのこと。
何となくぼんやりした写真を、コントラストを上げて被写体をくっきり際立たせることもできます。
 
「supremenewyork」は、セレブ御用達のラグジュアリーストリートブランドとして人気のアメリカのファッションブランド「シュプリーム(Supreme)」のアカウントです。 派手なプリントや原色を使ったアイテムもコントラストを下げることで、明暗差が少なく全体的にスタイリッシュな雰囲気を演出しています。
四つ目の方法は、投稿画像にフチを付けるというものです。
モデルやファッションブランドのアカウントがこの手法を取り入れています。
 
どの写真も同じ枠の中にはめ込むことで簡単に統一感を出すことができ、カタログやカレンダーのようなイメージを作ることができます。
写真そのものを加工することなく全体の印象を揃えることができるので、悩まずにスピーディに加工できる点がメリットです。
 
「テイストを揃えた写真を投稿し続ける自信がない」「雑誌風に見せたい」と考えるならおすすめの手法です。
 
BEAUTY & LIFSTYLEをテーマとするWebマガジン「CYAN」のアカウントです。
縦位置、横位置の写真が入り混じっているのにちぐはぐな印象ではないのは、すべて統一して白いフチが付けられている効果です。
サインプルなデザインとお手頃な価格帯が魅力なコンサバ系ファッションブランド、ナチュラルビューティーベーシックの公式アカウントです。
広めに取った白いフチが、清潔感ときちん感を演出しています。
五つ目の方法は、投稿画像を写真ではなくイラストに統一するというものです。
 
「natsuki444」さんは、お気に入りのスナップ写真を参考にファッションイラストを描いているイラストレーターです。イラストであるだけでなく、ファッションでも統一されている投稿で、アカウントのブランディングに成功しています。
「momo_fashiongram」は、新しいSNSファッション誌のアカウントです。
モデル写真では伝わりにくいテクニックも、コメント付きのイラストならわかりやすく紹介できます。
 
2月にはInstagramの投稿内容をまとめた本「momo fashiongram」を発売するなど、Instagramに関する造詣の深さが伺えます。
六つ目の方法は、投稿する画像の順番を計算することで、統一感を演出するというものです。
 
Instagramのプロフィール画面は、投稿画像が3枚ずつ横に並ぶレイアウトになっています。それを生かしてInstagramは写真が写真とイラストを交互に投稿しているのが、次にご紹介する「georges_co_jp」です。
 
GEORGE'Sのコンセプトは「みんなが集う場所、ようこそわが家へ」。
家族や自然の温もりを大切にしているブランドということがイラストから伝わってきます。
 
取扱商品は写真で、ブランドイメージの演出はイラストで、という投稿の意図がわかります。
「renacnatta」は、日本とイタリアのデッドストックを使ったリバーシブルスカートを展開するブランドのアカウントです。
丈や色が違うスカートがひと目で分かる、カタログのような役割を果たしていますが、レイアウトも3枚ずつ同テーマの写真を投稿することで統一感を生み出し、カタログっぽい見た目を演出しています。
アクセサリーはアップ、スカートは引きの写真を使うことで、訴求ポイントも明確にしています。
七つ目の方法は、投稿画像の構図を揃えて統一感を出すというものです。
 
「ma_anmi」は、151cmのおチビママさんのコーデ記録を投稿するアカウント。
 
背景は白、縦に全身のコーディネートがわかる構図の写真で揃えています。
毎回のコーディネートにはさまざまな色が使われていますが、背景と構図を統一することで、カタログのような印象に。同じ構図の写真なので、まとめページが作りやすいというメリットもあります。
「foodies_oita」は大分県内の飲食店や食べ物を紹介するフードメディアのアカウントです。
投稿画像がレシピカ-ドのようなデザインに仕上げられており、それぞれに掲載されたフード画像も、同じぐらいの距離から撮影されたアップ写真に統一されています。
 
1枚目の表紙となる画像では、店名、お店のあるエリア、住所、営業時間、定休日といった基本情報がわかるようになっており、何か食べたいときに一覧から探せるのが、とにかく便利。利用するフォロワー目線で作られています。
八つ目の方法は、グリッド投稿で統一感を出すというもの。
グリッド投稿とは、1枚の写真を2枚や6枚、9枚に分割して表示する方法のことです。
分割した写真を連続投稿することで、通常投稿では出せないようなインパクトのあるプロフィール画面を作ることができます。
 
難しそうなグリッド投稿ですが、グリッド投稿するための無料アプリもあり、切り分ける画像にグリッドを合わせて、3×3など切り取る枚数を選ぶだけで簡単に行えます。
 
小嶋陽菜さんのアカウントでは、ポップアップストアの広告宣伝にグリッド投稿を活用。6枚の画像で1枚の写真が完成するレイアウトを取っています。通常投稿の6倍の面積で訴求できるため、インパクトが出せます。
 
セクシーなファッションでありながら、写真自体の余白を多く取ることで品のある仕上がりになっています。
サマンサタバサのアカウントでは、写真を2枚ずつ組み合わせたレイアウトで新作のバッグをPRしています。
 
縦2枚、横2枚とランダムに組み合わせて配置することでリズム感のある画面を作り出すことに成功しています。
NHKの連続テレビ小説「スカーレット」では、まるで回想シーンのようなグリッド投稿が話題になっています。
配色のコントラストなど、見せ方に対するかなりのこだわりが感じられます。
Instagram活用にあたっては、たとえBtoBであっても、企業イメージや製品イメージ、ブランドイメージの確立は大切です。ブランドコンセプトなどに沿って投稿画像に統一感を演出し、プロフィール画面でブランドイメージを訴求しましょう。
 
本コラムでご紹介したような手法を使ってプロフィール画面に統一感を与え、閲覧したユーザーの「フォローしたくなる気持ち」を刺激してみてはいかがでしょうか。