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展示会担当「当日どうする?おそろいのポロシャツで活気を出そう!」【第7話】

記事公開日:2019/03/15
最終更新日:2023/10/27
展示会担当「当日どうする?おそろいのポロシャツで活気を出そう!」【第7話】

MTMセキュリティに勤める営業マン日野(25歳)は、入社3年目にして、会社として初めての出展となる「オフィス・セキュリティ・ショー」の担当者に抜擢された。2月の開催に向け、上司:坂田や営業部の仲間たちと準備を進めているところだ。

ブースを押さえて装飾業者を決め、チラシを作り、無事に展示会メンバーも決まったところだったが、当日の服装について聞かれてしどろもどろになってしまった日野。展示会までは残り1ヵ月を切ったが、果たして…?

【前回までの話はこちら】

展示会担当「いよいよ展示会に出展するときがきた!」【第0話】

展示会担当「このままじゃブレブレの展示会になってしまう…!コンセプトを決めなきゃ!」【第1話】

展示会担当「そろそろ装飾業者を決めないと!どうやって選べばいいんだ…」【第2話】

展示会担当「危なっ!諸々の書類提出を忘れるところだった!!…」【第3話】

展示会担当「チラシってどうやって作ればいいんだ…パワポの営業資料は作ってるけど」【第4話】

展示会担当「当日のメンバー決め。新卒だけでこの目標にいけってこと…?」【第5話】

展示会担当「追客ルール?同じ会社の人間なんだし揉めない…よね?」【第6話】

1.服装は役割ごとに決めよう!

前回、展示会メンバーに質問されたことをきっかけに「追客ルール」を決めた日野。これで展示会の準備は片付いたかと思いきや、先輩社員の内山田に「当日の服装は、いつものスーツで良いんだよな?」と聞かれ、何も考えていなかったことに愕然とするのだった。

髙橋

なんか展示会でよく見かけるような「会社ロゴが入ったおそろいのポロシャツ」とかで、一体感を出したいですよね!!

日野

おっ、それいいね!

内山田

いや、俺はそういうのはちょっと…。俺はスーツでいいや。

日野

えっ!?ちょっ、内山田先輩!?
(一体、どうしたら良いんだ~~~!?)

そこへ、タイミングよく部長:坂田がやってきた。

坂田

日野、この案件って、どうなってんの?

日野

あぁ、それはですね…

聞かれた営業案件の進捗について一通り、説明を終えたところで、日野は展示会当日の服装について相談してみた。

日野

…というわけで、ポロシャツにしたら良いのか、スーツにしたら良いのか…悩んでしまって。

坂田

たしか、当日の参加メンバーは「アプローチ担当」と「クロージング担当」で分けたんだろう?(※第5話参照)
アプローチ担当は親しみやすさを演出できるポロシャツ、クロージング担当はスーツにしたら良いんじゃないか?

日野

(ハッ!)そうですね!そうします!!

2.おそろいのポロシャツを発注しよう!

日野は、黒を基調にMTMセキュリティのロゴマークを入れ、コーポレートカラーであるブルーをポイント使いしたシンプルなデザインでポロシャツを作ることにした。

日野

展示会Tシャツイメージ

天の声
【解説】(天の声)

MTMセキュリティでは、役割別にポロシャツとスーツの2種類で服装を決めましたが、展示会出展者の服装にはほかにも、Tシャツやおそろいのロゴ入りジャンパー、出展テーマに合わせた衣裳、コスプレといったものがあります。

ここでは、それぞれの服装についてのメリットとデメリットをまとめてご紹介します。

スーツ

スーツは良くも悪くも無難なので失敗しにくいですが、他社との差別化も期待できません。ただ、出展予算が少ない場合は、コストを抑えられるというメリットもあります。MTMセキュリティのように「アプローチ役はTシャツ、クロージング役はスーツ」と役割に合わせてスーツを選ぶという方法もおすすめです。

<メリット>

ビジネスシーンにふさわしい、社員の自前のためコストがかからない、出展スタッフのとって着慣れた服装なので接客がしやすい、出展者の服装として一般的である(悪目立ちしない)など

<デメリット>

競合他社やほかのブースとの差がつかない、堅苦しい印象を与えてしまう など。

おそろいのTシャツやポロシャツ、ジャンパーなど

スーツに比べてカジュアルなので来場者に構えさせずに接客できることが最大のメリットでしょう。コーポレートカラーを使いロゴを入れるとブースとマッチしやすくなります。あまりラフなデザインや奇抜な色使いにすると良くない印象を与えかねませんので、オフィスカジュアルを意識して決めると良いでしょう。

<メリット>

会社としての一体感が出せて来場者に統一的なイメージを与えられる、親しみやすい印象で来場者にブースに入ってきてもらいやすい、来場者に与えたいイメージに合わせてデザインを変えられる、出展スタッフにとって疲れにくい など。

<デメリット>

コストがかかる、デザインによっては来場者に「信頼できない、軽い」など良くないイメージを与えてしまう など。

出展テーマに合わせた衣裳

出展する製品・サービスのコンセプトや出展テーマなどに合わせて、統一の小物や衣裳を用意します。たとえば、極端な例ですが、MTMセキュリティではオフィスのセキュリティ製品やソリューションを扱っていますが、セキュリティの高さを「脱獄できない監獄」に見立ててブースをデザインし、出展スタッフは看守風の帽子をおそろいで被る…といったことです。イベント性を持たせ、来場者の興味を引く工夫の一例です。

<メリット>

来場者の興味を引き競合他社との差がつく、会社や製品を印象づけることができる など。

<デメリット>

テーマづくりからブースの準備、衣裳準備と手間がかかる、悪目立ちしてしまう恐れがある など

その他コスプレ

特に製品・サービスや出展テーマなどとは関係なく、婦人警官やメイド、ピエロなど定番のコスプレ、流行のアニメのキャラクターなど、コスプレや着ぐるみの担当者を数人置いてブースに人を集める方法です。

<メリット>

ビジネス系の展示会ではコスプレが少ないので、うまくいけば大注目を集められる。

<デメリット>

本人がノっていないとしらけてしまう。

いずれも、メリット・デメリットがありますので、自社の出展コンセプトや予算に合わせて服装を選ぶと良いでしょう。

日野は、名入れポロシャツを小ロット・短納期で請け負ってくれる販促グッズ制作会社をネット検索で探し出し、アプローチ担当メンバーのサイズを確認して注文した。

そこで、日野はハタと気づく。展示会当日に配るチラシは、デザインを発注したものの、印刷の手配がまだだった。
(※第4話参照)

日野

そういえば、チラシの発注がこれからだったっけ…!ポロシャツのついでにチラシも発注しておこう。

日野はいつもパンフレット類の印刷を頼んでいる付き合いのある印刷会社に電話をかけるのだった。

――展示会開催日までは、あと2週間。
MTMセキュリティの、そして日野の初めての展示会の成否や、いかに…!?

日野

つづく。

※この物語は架空のものであり、実在の人物や企業とは一切関係がありません。

次の話

【第8話】展示会担当「展示会前日の搬入・搬出作業!?見落としてた!!」

前の話

【第6話】展示会担当「追客ルール?同じ会社の人間なんだし揉めない…よね?」

展示会の効果を最大化させる12の手法


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