ユーザーの投稿から生まれるCGM（コンシューマージェネレーテッドメディア）とは？

こんにちは。

スターティアラボ ブログ編集部です。

 

一年ほど前からでしょうか。街を歩いている時や電車に乗っている時、ふと周りを見ると、スマートフォンを見ている人だらけになりました。

 

そのような人々の中には、単に情報を閲覧している人だけではなく、インターネット上に情報を投稿している人も多く存在します。このような環境の変化の中で、少し前から注目されているCGM（コンシューマージェネレーテッドメディア）についてご紹介いたします。

1.CGM（コンシューマージェネレーテッドメディア）とは

インターネット上で消費者が投稿した内容から成形していくメディアのことを指します。

 

個人が発信した内容をデータベース化、メディア化したWebサイトです。口コミサイトや、一部のSNS、COI(Community Of Interest)などがこれにあたります。

 

一昔前までは、インターネット上では企業や団体が一方的に発信した情報のみを受け取ることがメインでしたが、CGMでは一般ユーザーが発信した情報が直接メディア上に掲載されます。

 

スマートフォンの普及と同時に、CGMはより身近なものとなりました。実際にCGMとスマートフォンは非常に相性がよく、ユーザーはよりリアルタイムでの情報発信・取得が可能となりその需要は加速しています。

 

スマートフォンであれば多くの人が常に持ち歩いているものなので、隙間時間を使った投稿も可能です。また、スマホにはカメラが搭載されているため、多くのCGMのメインコンテンツとなる、写真の収集・アップロードの手間が省ける事も普及の大きな要因です。

 

下記に、代表的な事例4つを紹介いたします。

2.クックパッド

クックパッド株式会社が運営するレシピサイトです。インターネットユーザーであれば一度は訪問したことがあるのではないでしょうか？

 

まずはじめに会員登録を行い、コミュニティーに参加して自らが作った料理のレシピを載せたり、カテゴリ分けされたレシピの中から他人が考えたレシピを閲覧することができます。

 

PC版、スマホ版に加え、iPhone・Android用のアプリも存在し、月間PV数は約5億と言われています。

3.みんなのウエディング

結婚式場選びの口コミサイトです。式場の情報に付随して、ユーザーの口コミが掲載されています。

 

 

結婚に関するQ&Aや記事コンテンツなど口コミ以外の情報も豊富に掲載されているのが特徴です。月間PV数は500万PV、ユニークユーザー33万人と言われています。

4.みんなの水槽

ユーザーがスマホを使って簡単に自宅のアクアリウムを投稿できるサービスです。

 

投稿されているアクアリウムについてコメントをすることができ、アプリ上でユーザー同士のコミュニケーションを取ることが出来ます。

5.iQON

ユーザーがコーディネートしたファッションを、雑誌を見るような感覚で閲覧できるアプリです。

 

 

 

各コーディネートにタグを設定でき、見やすく整理されていると同時に、ユーザーの中のトレンドを知ることが出来ます。

 

ユーザー数は100万人を越え、一日の投稿数は2,000件、掲載ファッションアイテムは400万件に上ります。また、掲載されているファッションアイテムはタップすることでECサイトへアクセスすることができ、中にはiQON経由のユーザーのみで売上が1億円を越えているサイトもあるとのことです。

6.まとめ

今回はCGMの代表的な事例を紹介させていただきました。

 

いずれもスマートフォンとの相性を意識したWebサイトの設計を行っています。

 

「クックパット」や「みんなのウエディング」に関してはスマホが登場する前から存在していましたが、もともと持っていたコンテンツをうまくスマホへ転換しています。

 

それに対して、「iQON」のようなサービスはスマホユーザーの特性を活かし、スマホならではの動きやUI設計が特徴的です。

 

スマホの普及により、CGMの需要やユーザー数が加速したことは事実ですが、このような急激な社会環境の変化によって今後も新たなサービスや仕組みが生まれてくる可能性は大いにあります。

 

今後のCGMの動向と新たなサービスに注目です。