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PIM(Product Information Management)について

記事公開日:2014/10/03
最終更新日:2018/05/25
PIM(Product Information Management)について

こんにちは。

スターティアラボ ブログ編集部です。

突然ですが、皆様の社内にはどれくらいの商品・サービスがありますか?また、それに関わる商品情報はどのくらいありますか?おそらく、中には「膨大にあります!」という方もいる思います。

では、さらに質問します。

それらの商品情報は、適切に管理・発信されていますか?設計・開発から提供後のサポートまでの活動の連鎖において、ロスタイムなく効率良く行えていますか。

もし、少しでも「出来ていない可能性あり」と疑問を感じたならば、解決のカギを握るのはPIMかも知れません。

2004年に広まり始めたこの言葉、日本ではまだ浸透しておりませんが、おそらくあと数年で日本でも一般的になってくる言葉だと思います。今回はちょっとだけ先取りしてこのPIMとはどんなものなのかについてご紹介したいと思います。

1.PIM(Product Information Management)

PIMとは、"Product Information Management"の略称であり、商品情報を一限管理し、様々な媒体に連携して利用できるようにする情報管理手法です。社内にある商品データベースからWEBサイトやカタログ、代理店向けのアプリケーションなど必要な情報を適切な媒体、デバイスを通してユーザーに商品情報を届けやすくします。

主に製造メーカーや部品メーカーは何千、何万といった商品点数があり、それらの管理がバラバラになってしまっております。


商品が新しくなると、社内の商品データベースはもちろん、企業のWEBサイトやカタログ、そして販売店向けのシステムとそれぞれを更新しなければならず、その管理はとても複雑で漏れなく作業をしなければならない担当者にとってはとても過酷な状況となっている企業が少なくはありません。

商品が新しく出たとしてもWEBサイトへの反映が遅れたり、カタログに至っては年に一回のリニューアルのタイミングまでそのままとなってしまっていることも多々あります。PIMは情報を一元管理することで、そういった手間やミスを減らし、効率良く、そしてスピーディにユーザー情報を届けることができるようになります。

2.PIMを必要とする会社

PIMが有効な会社の特徴としては、保有している商品点数が多く、商品情報が豊富にある。サービスの海外展開、ないしは各地に拠点を持ち、広い範囲で拡販している。サービスを展開するツールが多岐(Webサイト・カタログ等)に渡っている。社内の顧客管理データベースが統一されていないなど、これらに当てはまるものとされております。

バリューチェーン上において、商品情報の管理が統一されておらず、且つその商品を発信するツールも多い会社では、商品情報のインプット・アウトプットを一元管理する事で、リアルタイムに正確な商品管理が行えます。つまり、開発からサービス提供までのロスタイムを削減出来るのです。

3.日本でサービス提供している企業

日本ではまだまだ提供している会社は少ないですが、いち早く取り組まれている会社とそのサービスを紹介します。

InfoSphere Master Data Management Server for Product Information Management(日本IBM)

InfoSphere Master Data Management Server for Product Information Management

Pro-V(大日本印刷)

Pro-V

SAP NetWeaver MDM(SAPジャパン)

SAP NetWeaver MDM

Oracle Product Hub(日本オラクル)

Oracle Product Hub

4.中小企業での活用について

まだまだこの分野は黎明期ということもあり、2014年現在、製品の導入は大企業が中心とはなりますが、中小企業でも、商品点数の多い企業様は、商品のデータベース化と、その管理の柔軟性は今のうちから意識しておくことをお勧めします。

ITサービス関連では、欧米での活用から、日本では2~3年程遅れて導入が進むと言われています。その頃には、企業規模問わず、PIMはスタンダードな手法になっている可能性があります。

将来、当たり前に使われるかも知れないサービス。大企業だけではなく、中小企業でも使える業務効率化の手法として、ご紹介させていただきました。

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